本日の相談はこちらです!


秋はカツオが美味しい季節!春と秋にそれぞれ旬を迎えるカツオですが、秋のカツオは戻り鰹といって脂がのっていて味が濃いのが特徴なんだそうです。お刺身で食べても、炙ってたたきにして食べても美味しいですよね。
今日の夕飯はカツオのたたきにしようと思います。一緒に楽しむワインはどんなものが良いでしょうか?おすすめを教えてください!

相応に酸があって濃すぎない赤を/ 三宅 司さん


ポン酢で食べるカツオのたたきには、ほどよい酸があって、そして濃すぎない赤ワインがいいとアドバイスをくれた三宅 司さん。おすすめいただいたのは『ジュリアンスカール・ケープサウスコート・シラー』です。フランス・アルザスのグランクリュ・ワインメーカーであるジュリアン・スカール氏が南アフリカで始めたワイナリーのもの。ケープ地方でもっとも冷涼な場所の一つ「ウォーカーベイ」で育った凝縮した果実味とキレイな酸を持ったブドウを使用しており、透明感のある綺麗なシラーに仕上がっているそう。
シラーやシラーズと聞くとスパイスの香りや力強い味わいが思い浮かぶ方も多いと思いますが、それとはまた違った味わいが楽しめる1本。
冷涼な土地らしいしなやかなシラーをぜひ味わってみたいですね。

鉄分のニュアンスにはエレガント系シラー/ 葡萄畑ココスさん


葡萄畑ココスさんからご紹介いただいたのもエレガントなシラー。こちらも南アフリカの1本です。生産者はロンドンオリンピックの公式ワインにも選ばれた「ステレンラスト」。200haの広大な畑から高品質なワインをリーズナブルに提供する造り手です。
ご紹介いただいた『ステレンラスト アーティソンズ アフター エイト シラーズ』はステレンラストのトップレンジとなるシリーズ。ポタラリー・ヒルズにある3haの畑でシラーを栽培しているそうですが、この畑の中にも土壌に個性があり、それぞれにスミレ、黒コショウ、ブルーベリー、ミントのアロマが楽しめるワインが生まれているそう。このワインは、この4つの個性を持つ土壌が奇跡的にも重なったわずか0.2haの区画から採れるブドウを使用しています。そのため4つのアロマのハーモニーが楽しめるワインに仕上がっているそうです。
厚みのあるボディながらも適度な酸が全体を洗練したイメージにまとめ、口当たりはすばらしくなめらか。
どんなハーモニーを楽しめるのか、体感してみたくなるワインです。

ドイツワインのスペシャリストが検証した結果/ 葡萄畑ココスさん


ドイツワイン、オーストリアワインの輸入卸を行うヘレンベルガー・ホーフ株式会社が、カツオのたたきと合うワインを実際に検証していたということで、葡萄畑ココスさんがその時の記事を紹介してくれました。
第一位に選ばれたワインは、ロゼワインっぽいけどそうじゃない少し不思議な『ベッカー カルクメルゲル グラウアーブルグンダー』。熟すとピンク色になるというピノ・グリを発酵前に長時間かけて低温浸漬し、果皮の色と風味を抽出してからオーク樽で発酵・熟成させています。果皮と一緒に発酵しているわけではないためオレンジワインとも一味違うようです。
生産者は、エレガントなドイツワインを世界に知らしめたフリードリッヒ・ビッカー醸造所。ピノ・ノワールの名手として知られています。
白ワインと赤ワインのいいところどりがカツオによく合うということです。気になる方はコメント内に記事のURLを記載してくれていますのでチェックしてみてくださいね!

椎茸や昆布出汁のような旨みがある熟成ピノ/ カカシさん


カカシさんのおすすめは、熟成ピノ・ノワール。なかでも、シイタケや昆布出汁のような旨みを感じるものということで、『アルタ マリア ヴィンヤード ピノ ノワール ランチョ ヴィニェード 2013 』をピックアップしていただきました。
ピノ・ノワールが熟成すると出汁のようなアロマや風味を持つものがあると聞いたことがありますが、こちらはまさにそんなワインのようです。酸味も梅肉のようなニュアンスがあるそうで、和食との親和性がありますね。カリフォルニアのピノ・ノワールですが、カリフォルニアらしいジャムのような甘さはほとんどなく、ブルゴーニュ好きの方にもおすすめできる1本だそう。
出汁系ピノ・ノワールとカツオのたたき、ぜひ合わせて楽しんでみたいですね!

ライトでエレガントな味わいが赤身魚と◎/ 石関華子さん


石関華子さんからの紹介も軽めでエレガントな赤ワイン。サルディーニャ島を代表する品種カンノナウを使い、木樽で熟成させてつくられる1本です。生産者は「サルディーニャワインに新しい可能性を開いた醸造元」と言われるセッラ・エ・モスカ。もともとサルディーニャでは重たい赤ワインがつくられることが多かったのですが、そこに爽やかでクリーンなテイストのワインを加えたのがこのセッラ・エ・モスカなのだそう。
エレガントで複雑なブーケとスミレのアロマが感じられ、心地よい果実味と樽由来の芳醇な風味が楽しめる1本。重くない味わいで気温が高い日は少し冷やしてから楽しむのが良いそうです。
高知の塩で食べるカツオにも合うそうなので、カツオのたたきは塩派という方もチェックしておきたい1本ですね。

カツオのたたきには、「エレガント」で「濃すぎない」「赤ワイン」がキーワードになりそうですね!戻り鰹の旬は8月~9月。カツオの名産地である高知県では9月から11月が旬のようです。脂がのって美味しい時期に、おすすめいただいたワインと一緒に楽しみたいですね!回答者のみなさま、ありがとうございました。

<お知らせ>

6on(ロックオン)は「好きなものとの出会い」をお手伝いする商品検索サービスです。これからも読者の皆様がお気に入りのアイテムに出会えるように、様々な情報を発信していく予定です。
「気になるお店があるんだけど」や「こんなテーマを特集してほしい」など取材のリクエストやご要望がありましたらぜひお寄せください。「Today's Choice」のお題へのご意見や感想もお待ちしております。
感想やご要望はこちらから