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ペアリングの手法として、同じ土地のものを合わせる方法があります。フランスのアルザス＝ロレーヌ地方発祥の家庭料理キッシュにはアルザスワイン、という組み合わせもその一例ですよね。レストランでもこのペアリングをおすすめされることが多いのですが、ちょっと違ったワインも合わせてみたい。
ということで、キッシュに合うアルザスワイン以外のおすすめの1本を教えてください！

品種ごちゃまぜのゲミシュターサッツ/ 葡萄畑ココスさん


いくつもの品種をブレンドしてつくられているアルザスの名産ワインと似たものを…ということで、紹介していただいたのはオーストリアのゲミシュターサッツというワイン。ゲミシュターサッツは、主にウィーン近郊で伝統的に行われている混植混醸（ひとつの畑に複数の品種を植え、同時期に一斉に収穫し醸造する方法）でできたワインです。フィールドブレンドとも言われています。その土地の特徴を表現できる生産方法として、注目度が高まっているといいます。
葡萄畑ココスさんのおすすめは、ヴィーニンガーの1本と、ツァーヘルのホイリゲ（オーストリアの新酒）。日本のワイナリーにもこの手法を取り入れているところがあるので、ぜひ一度試してみたいですね！

コクがあってクリーミーな白を/ 石関華子さん


イタリアの最北、アルト・アディジェ地方にあるカルタン社のゲヴュルツトラミナーをおすすめしてくれました。
アルト・アディジェ地方はオーストリアに隣接し、かつてはオーストリア領、ドイツ領だった歴史があることから、イタリアとドイツ語圏の国々の文化がミックスした場所です。カルタンのワインにもその特徴が表れていると言います。ゲヴュルツトラミナーを100％使ったこちらの1本は、豊かなボディがありクリーミーで、そして余韻が長く楽しめる1本。石関華子さんのコメントのように、バターや生クリームを使ったキッシュにとってもよく合いそうです。白いバラのような香りも素敵ですね。こちらもぜひ試してみたいペアリングです！

キッシュと合わせるワインのバリエーションが増えて楽しみ方が広がりそうです！葡萄畑ココスさんが取り上げてくれたオーストリアの新酒ホイリゲは11月11日が解禁の日。もう少し待てば楽しめますので、ゲミシュターサッツもホイリゲもまだ味わったことがない方は、ぜひ来たる11月にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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