ワインとカジュアルなお付き合い、してみませんか?


知識が必要で、難しそうなお作法があって、なんだかワインって高貴なお酒のイメージ。お値段も高そうだし、ワインと聞くと気持ちがちょっと萎縮してしまって、「私はビールで十分…」なんて、ワインへの興味に蓋をしてしまった方もいるのではないでしょうか。確かに、歴史があって奥も深くて、複雑な側面もあるお酒ですが、ワインといってもいろいろあります。難しく考えずに楽しめるワインだってもちろんあるんです。この記事では、ワインをこれからはじめたい方に向けて、ワインの気軽な楽しみ方を3つのステップでご紹介していきます。それぞれのステップごとにおすすめのワインをピックアップしていますので、これらのワインと一緒にカジュアルにワインを楽しんでみてくださいね。

デイリーワインの味方、アダワインショップ


今回、おすすめワインをピックアップしていただいたのは、毎日飲んでもお財布に優しいイタリアワインのオンラインショップ『ADDA WINE SHOP(アダワインショップ)』を運営されている、株式会社アダツアーズジャパンの田村代表とスタッフの堀口さん、加藤さんです。株式会社アダツアーズジャパンは、カジュアルイタリアンで有名なサイゼリヤの子会社として創業され、旅行業をメインに、サイゼリヤで取り扱うワインの輸入・販売を始められました。現在はサイゼリヤから分社化し、運営をされています。

サイゼリヤといえば、リーズナブルな価格が魅力のカジュアルイタリアンレストランですよね。ワインも同じように、たくさんの人が毎日でも楽しめるような味わいと価格で提供されています。今回お話をうかがったアダツアーズジャパンは、サイゼリヤから独立された今も、当初と変わらぬコンセプトで、毎日でも楽しみやすいワインを中心に取り扱われています。サイゼリヤでは「マグナムワイン」として有名なオスコ・ロッソ(赤)と、オスコ・ビアンコ(白)は、 今でも不動の人気商品だそうですよ。
アダワインショップで取り扱われているワインのボリュームゾーンは1,200円前後。ほとんどが2,000円以下のワインなのだそうです。

田村さん「多くの方がもっとカジュアルにワインを楽しんでもらえるよう、なるべく楽しみやすい価格帯でお届けできるように努力しています。ぜひ、肩の力を抜いてカジュアルにワインを楽しんでくださいね。」
それではさっそく、イタリアワインと一緒に、ワインとの気軽なお付き合いをはじめてみましょう!

ステップ1/普段の生活の中でワインを楽しんでみて


開けたら飲み切らないといけないし、ワインの適温とかよく分からないし、うちの夕飯は和食が多いし…。ワインというとなぜか感じてしまうプレッシャーや気苦労。まずはこれらをすべて跳ね除けてくれるオールマイティなワインと一緒に、普段の生活の中でワインを気軽に楽しんでみましょう。
堀口さん「本国イタリアではワインは生活の一部と言えるほど身近。食卓には水が用意されるようにワインが置いてありますし、ワイン初心者の方がイメージするよりも、もっとカジュアルに楽しまれています。」
ワインが常備されているというイタリアの家庭では、夕飯のみならず、お昼時であっても白ワインを炭酸水や水で割って楽しむ光景がしばしば見られるのだとか。ワインをもっと気楽に、好きなように楽しんでいい、そんなお手本のような風景ですね。このように、まずはワインの敷居をグンと下げてくれるマグナムボトルの2本で、ワインを身近に感じてみましょう!

■おすすめワイン
冷蔵庫に常備しておきたい「オスコ・ロッソ」&「オスコ・ビアンコ」

オスコ・ロッソ
オスコ・ビアンコ
サイゼリヤでも不動の人気を誇るマグナムボトルの赤ワインと白ワイン。1.5lの大容量にも関わらず1,210円(2022年6月現在)で楽しめるという手に取りやすいワインです。
堀口さん「気軽に楽しんでもらえる価格なので、飲み切らないといけないプレッシャーを感じにくいですし、他に飲んでみたいワインがあったら、ちょっとこちらを飲んでから、気兼ねなくそちらも楽しむことができます。スクリューキャップで簡単に再栓できるので好きなときに好きな分だけ楽しんでOKなとても寛容なワインです。何度もリピート購入される方が多く、皆さんお家で気軽に楽しんでいただいているようです。」

そして、冷やしすぎはNGとされるものが多い赤ワインですが、この「オスコ・ロッソ」は冷蔵庫でキンキンに冷やして飲んでも美味しいそう。赤、白ともに常備しやすいところもカジュアルに楽しめるポイントの一つですね。
加藤さん「オスコ・ロッソもオスコ・ビアンコも冷蔵庫に入れておいて、飲みたい時に楽しめます。小難しく考える必要はありません。」
さらにイタリアワインの良いところは、ワインらしさを十分に感じさせてくれるにも関わらず、どんな料理も快く受け止めてくれるところ。そのため、こちらの2本も和食との相性がとても良いんです。ワインをどんな料理に合わせようか…、なんて気負いすることなく、普段のおうちご飯で十分に楽しめる。まさに、私たちの生活に溶け込んでくれるワインですね!
また、お料理の時にも大活躍。牛肉の赤ワイン煮や、あさりの白ワイン蒸しなど、ワインを使ったお料理に惜しみなく使えるところも、気軽に楽しめる「オスコ・ロッソ」と「オスコ・ビアンコ」ならではです。

まずは、「オスコ・ロッソ」と「オスコ・ビアンコ」でワインのある生活を楽しんでみてくださいね。そして、ワインに馴染んだところでもっと色々なワインを楽しみたいと思ったら、ステップ2のような楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか?

ステップ2/特徴をしっかり味わえるワインで世界を広げて

ステップ1で紹介した「オスコ・ロッソ」や「オスコ・ビアンコ」は、たくさんの方が楽しめるように、クセや特徴が強く出過ぎていないのが魅力のワイン。もう少し、ワインの世界に踏み込んでみたいと感じたら、特徴がしっかり表れたワインを試してみるのがいいかもしれません。ということで、ステップ2では、品種や産地らしさがより濃く表現されたワインを手軽に楽しんでみましょう。

■おすすめワイン

まず、赤ワインが好みだと思った方はこちら!
イタリア代表キャンティをカジュアルに「キャンティ・ラファエロ・DOCG」



キャンティは、イタリアワインの中でもとても知名度があるワインです。サンジョヴェーゼというイタリアらしい品種をメインにした赤ワインで、トスカーナ州のシエナというエリアを中心につくられています。フルーティで軽やか、イタリアワインの特徴ともいえる親しみやすい味わいを楽しむことができます。
田村さん「キャンティはとても人気があるワインのため、キャンティの名を使った低品質のワインが出回ることもあります。こちらのキャンティは、厳しいルールの下で造られ、D.O.C.Gの認定を受けたキャンティです。1,500円以下と手に取りやすいお値段で、品質がきちんと認められたキャンティを気軽に楽しんでもらえるので、とてもおすすめです。」

ちなみに、D.O.C.Gとは、ブドウの収量、ワインの収量、アルコール度などイタリアワイン法が定める厳しいルールに基づいて造られた上級ワインのみが表示できるもの。キャンティの特徴が守られたワインといえるでしょう。
堀口さん「こちらは開栓してすぐ楽しんでもらえるので、飲み頃などを難しく考えずに楽しめます。」
加藤さん「トマトソースのお料理にとてもよく合います。牛肉やラム肉などの赤身のお肉にもぴったりですよ。」

次に、白ワインが好みだと思った方はこちら!
イタリアらしい白ワイン品種にも挑戦「ヴェルデッキオ・クラシコ・DOC」


こちらは、イタリア中部の広い地域で栽培されているイタリアを代表する白ワイン品種、ヴェルデッキオを主体としたワイン。先ほどのD.O.C.G同様に、こちらもイタリアワイン法が定めた一定のルールをクリアしたD.O.Cの表示が付いた1本です。
軽やかで飲みやすく、いい具合に特徴を感じつつも馴染みやすい味わいなので、ワインにそれほど慣れていなくても楽しめる1本なのだそう。
さらに、ヴェルデッキオのしっかりした酸とほんのり苦味を感じる後味は、魚介類と相性が良いといわれています。魚介がよく並ぶ日本の食卓にもぴったりですね。
田村さん「こちらのワインもずっと変わらず人気があるワインです。「オスコ・ロッソ」や「オスコ・ビアンコ」でワインの味わいを知っていただいた後にこの2本を選ばれる方が多いですね。」
さて、赤ワインと白ワインの世界を広げたところで、よりたくさんの種類のワインを楽しむステップへ進んでみませんか?

ステップ3/赤、白以外にもバリエーションを広げてみて

こちらのステップでは赤ワイン、白ワイン以外のワインにも挑戦してみましょう。食事と一緒に味わう以外に、さまざまなシチュエーションでワインを楽しむ機会が増えそうですよ。

■おすすめワイン

デザート感覚でも楽しめる「ランブルスコ・ロザート」


ランブルスコは、イタリアを代表するスパークリングワイン。エミリア・ロマーニャ州でつくられています。フルーティな味わいが初心者でも飲みやすく、しかも価格もお手頃なものが多いので、アメリカで大ブームを起こしたことがあります。
ランブルスコには、赤、白、ロゼ、そして甘口から辛口までいろいろな味わいのものがありますが、今回ご紹介いただいたのはロゼのスパークリング。そして甘口タイプの1本です。

加藤さん「デザート感覚で楽しむことができるワインです。乾杯にも向いていて、生ハムなんかをつまみながら味わうのも良いですね。」
田村さん「アルコール度数が8%と低いので、軽くお酒を楽しみたい時にもぴったり。より気軽に楽しめるワインですよ。」
例えば、次の日にお酒の重たい感じを引きずりたくない、でもちょっとだけ飲みたい気分。そんな時にもちょうどいいワインですね!

ワイン単体で爽やかに楽しめる「プロセッコ・DOC・ロゼ」


シャンパン、カヴァに続き世界3大スパークリングワインとして知られるイタリアのスパークリングワイン、プロセッコ。こちらはロゼのプロセッコで、上品な味わいが魅力の1本です。
堀口さん「このロゼは辛口タイプで、青リンゴのような爽やかな香りが特徴。食事と一緒に楽しむ以外に、食前酒や乾杯酒として、ワイン単体でグイグイ飲める1本です。」
生産者のポンテ
味わうワインの種類を広げたら、ワインを楽しむシーンも一段と広がったのではないでしょうか?ちょっと甘いものが欲しいとき、喉を潤したいとき、軽くお酒を飲みたいときなど、さまざまなシチュエーションでワインを楽しんでみてくださいね。

もっとワインを知りたくなった、もしそう思ったら

ワインを気軽に楽しむための3つのステップをそれぞれのステップにピッタリなイタリアワインと共にご紹介しました。今回おすすめいただいたワインはアダワインショップのWebサイトから購入できますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
これを機にワインをもう少し知りたい、なんて思われた方がいたら、他の産地もチェックしてみてはいかがでしょうか?6on(ロックオン)の過去の特集取材記事では南アフリカやルーマニア、ブルガリア、ドイツ、ニュージーランドなど、さまざまな産地の魅力をまとめた記事も公開していますので、そちらも参考にしてみてください。みなさんがワインと素敵なお付き合いができますように!

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