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近年、世界からの注目度が増しているジョージアワイン。紀元前6000年頃からワイン造りが行われていたという世界最古のワイン産地のひとつで、今でも伝統的な「クヴェヴリ」によるワイン造りが行われています。「クヴェヴリ」とは、粘土でできた繭の形のような素焼きの甕のこと。一般的にこの甕をセラー内の地中に埋め、その中でワインを醸すそうです。この「クヴェヴリ」による醸造方法が2013年にユネスコの「無形文化遺産」に登録され、ジョージアワインが脚光を浴びるようになったのです。
ワイン好きの中では話題に上がることが多いジョージアワインですが、みなさんはもう体験されましたか?Twitterでアンケートを取ったところ、64%の方がジョージアワインをまだ飲んだことがないと回答されました。独特の風味があると聞きますし、ちょっと手に取りにくい印象がありますよね。でも興味はあるし、一度は飲んでみたい!
ということで、みなさんに教えてもらいましょう。初めてでも親しみやすいおすすめのジョージアワインはありますか?

渋み、エチル香、価格が高い。すべてを覆す1本/ 葡萄畑ココスさん


ジョージアワインと言えば、クヴェヴリで白ブドウを種や皮ごと発酵したオレンジワインが有名ですが、ちょっとクセが強くて飲みづらさを感じるものもあります。そう感じるネガティブ要素を全てクリアしたものがシュフマンが手掛ける『ヴィノテッラ キシィ』だそうです。
シュフマンは、ドイツ人ファミリーがジョージアに設立したワイナリー。ジョージアの伝統的な手法に、ドイツの技法を取り入れ、ワイン造りを行っています。そのため、ジョージアワインの個性を出しつつも、飲みやすいワインに仕上がっているそうです。
お値段も2,000円台と手に取りやすくて魅力的。日本食と好相性なところも始めやすいポイントですね!

伝統製法×現代製法で誕生したモダンなオレンジワイン/ na.さん


ご紹介いただいたのは、ヴァジスバニ エステイトが手掛けるオレンジワイン。彼らは、伝統製法と現代製法を融合させたワイン造りを行っていて、クヴェヴリで醸した後に、ステンレスタンクに移して約半年間熟成させるのが特徴です。これにより、クセが少なく飲みやすいオレンジワインに仕上がるそうです。
ジョージアの古来品種「カフリ・ムツヴァネ」100%でできたこちらのワインは、滑らかでミネラル感があり、旨味たっぷり。そのうえ、親しみやすい味わいの1本。
こちらも初めてのジョージアワインに選んでみたいワインです。

ジョージアワインの包容力が感じ取れるこちら/ かこいさん


ジョージアワインのメイン産地カヘティにあるワイナリー「ギウアーニ」。現当主のカハ・ギウアシュヴィリ氏のファミリーは設立が何年なのかもわからないほど大昔からワイン造りをおこなってきたそうです。その伝統的な技法をベースに、新しいテクノロジーを積極的に取り入れてつくられる彼のオレンジワインは、味わいのバランスがよく、エキス分をしっかりと感じながらも飲みやすいのが特徴。
ご紹介いただいた1本は、ジョージアで最も栽培されている白ブドウ品種「ルカツィテリ」でつくられた1本です。
ちなみに、かこいさんのコメントにあった「タマダ」とは、ジョージア大使館公認の「ジョージアを愛し、ジョージアと日本をつなぐグループ」だそうで、500人以上のメンバーがいるそうですよ。気になる方は調べてみてくださいね。

ジョージアワインの個性を心地よく味わえます/ 石関華子さん


先のワインと同じく、ジョージアの代表品種「ルカツィテリ」でつくられたこちらのワイン。ルカツィテリは紀元前3,000年ごろから栽培されていたというジョージア最古の白ブドウ品種です。ルカツィテリ100%の『ストリ マラニ ルカツィテリ クヴェヴリワイン』は、ジョージアワインの個性を感じつつもクセが強すぎない1本といいますから、こちらも見逃せませんね。
生産者のストリは、ジョージアの伝統的なワイン造りを復活させようと奮闘する小さなワイナリー。有機栽培で育てられた自社畑のブドウを使用し、クヴェヴリセラーのみで醸造を行っています。
ジョージアならではの品種と伝統手法による味わいを存分に体感できる1本ではないでしょうか。

ジョージアワインにますます興味が湧いてきましたね!8,000年もの時をかけて継承されているワインなんて、とても感慨深いですよね。今回紹介いただいたワインは3,000円でお釣りがくる価格のものばかり。お値段的にもジョージアワインの手始めにピッタリですね。みなさんもジョージアワインの世界へ一歩踏み入れてみてはいかがでしょうか。

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